Bリーグを徒然なるままに…

Bリーグのあれこれを書きます

挑戦者たちの司令塔を考察する(茨城編)

前回の続きで今回は茨城編です。

前回の話ですが、笠井選手は契約継続しましたね。

ちょっとほっとしてます。

 

茨城・今季のハンドラー事情と来季

福澤晃平選手(自由契約リストに載っているが交渉継続中)

中村功平選手(契約継続)

髙橋祐二選手(契約継続)

平尾充庸選手(契約継続)

こちらはハンドラーを残しました。

ここに

多嶋朝飛選手を北海道から加えました。

恐らくハンドラーをこれ以上増やすことはなさそうです。

一方で、ウイング陣は小林選手も眞庭選手も放出し、補強に動くのではと思われます。

今回の話には関係ありませんが。

では個々の成績を見てみましょう。

 

ハンドラー陣の成績

福澤晃平選手

20-21シーズンスタッツ

55試合(スタメン24試合)

平均21分出場

得点…10.8点

リバウンド…1.4本

アシスト…1.8本

ターンオーバー…0.7本

3P成功率…41.3%

FG成功率…44.4%

 

ハンドラーとして入れていますが実際はシューター的な振る舞いがほとんどでした。

平尾選手と2ガードを組んでいた印象が強いです。

3Pシュートは高確率で得点の2桁に乗せているのですが、177㎝と小柄であり、平尾選手や多嶋選手の横に置くにはディフェンス面で少し不安があります。

すでにロスターにハンドラーが4人いることもあり去就は微妙かもしれません。

 

中村功平選手

20-21シーズンスタッツ

57試合出場(スタメン2試合)

平均12分出場

得点…4.5点

リバウンド…1.0本

アシスト…1.1本

ターンオーバー…0.5本

3P成功率…36.9%

FG成功率…39.5%

 

スタッツ面では福澤選手に劣りますが、若いこと、恐らくコストも安いこと、B1経験があること。ここ辺りの理由でチームは残したのかなと思われます。

 

髙橋祐二選手

20-21シーズンスタッツ

47試合(スタメン3試合)

平均12分出場

得点…2.6点

リバウンド…0.6本

アシスト…1.5本

ターンオーバー…0.5本

3P成功率…22.7%

FG成功率…43.6%

 

3,4番手のハンドラーなら十分なのでしょうか、個人的にはアップグレードを図っても良かったのではと思います。

 

平尾充庸選手

20-21シーズンスタッツ

56試合出場(スタメン55試合)

平均27分出場

得点…11.0点

リバウンド…2.4本

アシスト…4.3本

ターンオーバー…1.0本

3P成功率…39.2%

FG成功率…47.5%

 

茨城のメインガードはその得点力を武器にしてチームをB1に導く立役者の一人になりました。今季は昨季から比べて約10%の3P成功率の向上を見せました。(ただ、一昨季は41%ある)。特筆すべきはTOの少なさで、これだけプレーに絡みながら1.0本というのは素晴らしい数字です。B1でもこれを続けることができるのかというのは非常に興味深いです。

 

多嶋朝飛選手

20-21シーズンスタッツ

59試合出場(スタメン10試合)

平均23分出場

得点…7.1点

リバウンド…1.6本

アシスト…3.6本

ターンオーバー…1.6本

3P成功率…31.6%

FG成功率…36.0%

 

今季はテーラー選手が加入したのですが、例年と同じような成績を残しました。

平尾選手との2ガードも面白いかもしれませんが、小柄すぎるような気もします。(ただ北海道では橋本選手と組む場面は多々あった)

18-19シーズンを除けばFT成功率が80%を超えており、基本的にはシュートの上手い選手です。北海道では今一つ生かせなかったそのシュート力を発揮できる環境を作れるのかが肝になりそうです。

 

最後に

昇格組のチームにとってハンドラーはとても重要だと考えています。

西山選手と山本エドワード選手がB1レベルでも渡り合えた信州。

古野選手、岡本選手はおろか田渡選手も通用せずチームが瓦解した広島。

群馬と信州はどちらも主力のハンドラーは残留させる一方で、B1チームから経験豊富な選手の獲得に成功しています。

降格もある来季、この2チームがどう立ち回るのかは、この2回で挙げた選手たちにかかっているのかもしれません。